溶ける温度 - Rebirth -
満さんは私が返事をする前に私の口をふさいで。そしてそれを合図に、私も彼の首に手を回し、もっととせがんだ。
私をまっすぐに愛してくれる彼と、会うたびに惹かれていくのは自然の摂理だったと思う。
夜を共に過ごすときは、お互いの熱い体温を感じ合いながら何度も好きだと言われたし、俺を愛して欲しいと囁かれた。
どろどろに溶かされる思考回路をフル回転させ、私はその言葉にいつも頷くことしかできなかったけれど。
そんな私の反応を見ると、決まって彼は安心したように破顔して、埋めていた自身をさらに打ち付ける。
快感の波に飲み込まれそうで、でも絶妙なところで意識を引き戻される。
そのたびに私は彼の愛を感じていた。彼におぼれていくのを感じた。