溶ける温度 - Rebirth -

「受けて立ちますわよ!私、真様を思う気持ちは負けませんから!!」

「えっと、いや、ライバルとかじゃなくて、私従業員で…」

「言い訳は聞きませんわー!」

「こら美麗!いい加減にしなよ」


思わず大志さんがヒートアップした妹をなだめているが、ビー玉の瞳は私を捕らえて離さない。
この強い瞳を見ているだけで、すべて見透かされているような気がして心臓がどきどきする。

「だってこんな若い娘がこんな時間に真様と二人きりなんて…!」と、とうとう周りが見えなくなったのか、また興奮状態がヒートアップ。若い娘って、あなたも十分若いようだけど…。

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