隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「はる」
ショッピングモールの中にあった小物屋さんに入ったあたしたち。
その中の一角であたしはひとりでにらめっこ。
だって……。
「さっきからそこでなにしてんの」
「これが……」
あたしは持っていたぺんぎんのめいぐるみのついたキーホルダーを見つめる。
「なに、なんでそんなしわ寄せてんの」
「可愛いんだもん……」
「はあ?」
なに言ってんの、とでも言いたそうな顔の青久。
ーーーわかってないなあ。