隣の悪魔はご機嫌ナナメ



「はる」


ショッピングモールの中にあった小物屋さんに入ったあたしたち。


その中の一角であたしはひとりでにらめっこ。



だって……。



「さっきからそこでなにしてんの」



「これが……」



あたしは持っていたぺんぎんのめいぐるみのついたキーホルダーを見つめる。



「なに、なんでそんなしわ寄せてんの」



「可愛いんだもん……」



「はあ?」



なに言ってんの、とでも言いたそうな顔の青久。



ーーーわかってないなあ。




< 123 / 302 >

この作品をシェア

pagetop