隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「まあ、そうだな」
「やっぱり……」
あたしはひとやすみのために座っていたフードコートのテーブルの上を、ただ見つめた。
だめじゃん。無理矢理すぎたよね。
これどうしよう。あたしがひとりでふたつ?
ーーーそれはちょっと悲しすぎない?
「でも、お前と一緒のだからいんじゃね?」
「え?」
しゅんとしたあたしの頬が、一瞬で熱くなる。
「つけてやってもいいよ」
「ほ、ほんと?」
「ああ。でもーーー」
前に座っていた青久が、ニヤリと笑った。