隣の悪魔はご機嫌ナナメ




「それ、つけてほしかったら言うこと聞いとけよ」



あたしの手元を指差して、勝ち誇ったように笑う青久に、あたしは何も言えない。



ゔゔゔ……。



「どうなの?ん?」



このやろう……。悪魔だ。こいつ悪魔だ。



会わないあいだに悪魔になりやがった!!!



「どうなの、はるちゃん」



「ゔ、わ、わかったわよ!」



こんなキーホルダーごときって思われるかもしれないけど、あたしにはとっても重要なこと。


「……よく言えました」



ムカつくーーー!!!


こうなったらあんたのお世話係でもなんでもやってやる!!



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