隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「えー?はる知らないの?あの子月本さんでしょ。ちょっとした有名人だよ」
あたしの視線の先を指差しながら、呆れたように真里が言う。
「有名?なにが?」
全然あたし知らないんだけど!なにそれ!
「もう。もう少しまわりに興味持ちなさい。あの子はねー……」
真里の言葉を待っていたら、なんだか廊下が騒がしくなって。
あたしたちの教室に違うクラスの女の子が3人入ってきた。
その子たちの行く先にいたのはー……。