隣の悪魔はご機嫌ナナメ
たしかに昔からあたし、流行りにはついていけないタイプだけどーーー。
「……なんですか?」
うわ、声まで可愛い!すごい!
この子すごい女の子だ!!
あたしがそんなことを思っていたのもつかの間。
ーーードンッ!
「いい加減にしなさいよ!」
机を叩く音と、怒った声が教室に響いた。
「え、なになに喧嘩?」
「まーた月本さん?やばー」
なんて、女の子たちが騒いでいるのが聞こえた。
また?またってなに?
チラッと真里を見ると、真里もやれやれという顔をしていた。