隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「すごい、可愛い子だったね」
「可愛いけど、女の子からの評判は最悪よ」
あたしたちのやりとりを見ていた真里は、呆れたようにそう言って席に着く。
「どうしてなんだろう」
「ぶりっ子だからじゃない?あたしもああいう子苦手だから。悪い子ではないと思うけど」
「ーーーなるほど」
女の子たちは嫌なのかもな。ああいう子。
あたしは被害を受けてないからわかんないけど。そうなったら嫌だな。
ーーーというか。
「……なんで、あたしに話しかけてきてくれたんだろう」