隣の悪魔はご機嫌ナナメ



「すごい、可愛い子だったね」



「可愛いけど、女の子からの評判は最悪よ」



あたしたちのやりとりを見ていた真里は、呆れたようにそう言って席に着く。



「どうしてなんだろう」



「ぶりっ子だからじゃない?あたしもああいう子苦手だから。悪い子ではないと思うけど」



「ーーーなるほど」



女の子たちは嫌なのかもな。ああいう子。



あたしは被害を受けてないからわかんないけど。そうなったら嫌だな。



ーーーというか。



「……なんで、あたしに話しかけてきてくれたんだろう」






< 146 / 302 >

この作品をシェア

pagetop