隣の悪魔はご機嫌ナナメ



「元風紀委員長が、こんな問題起こしていいわけ?」



「あたしは何もしてないし……」



「いい加減にしな!!」



パンッと響いた音。ジンジンと痛い頬。



ーーー叩かれたんだ、あたし。



「最低だね、あんた」



そう言い残し、女の子たちはいなくなった。



あたし、最低なのだろうか。



何もしてないって、心から誓えるのに。
どうして、こんなことになるの。



ジンジンとなる痛みが、体に広がっていく。



視界がぼやけて、あたしは座り込んだまま俯いた。



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