隣の悪魔はご機嫌ナナメ




なんのためかもわからない生活。
音にとっての俺の存在の意味も理解できない。



だけど今、音と出会って初めて、音の感情を見た気がした。



「俺をどうするつもりなの」



自然に出てきた質問は、聞いておくべきことだと思っていたことだ。



「……わたしのそばにいてもらう」



「何のために」



音のそばにいるようになってから


音の両親が経営する病院からうちの病院が援助を受けるようになってから、2年以上が経った。






< 211 / 302 >

この作品をシェア

pagetop