隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「はる、大丈夫?」
その声にはっとして、あたしは自分がかき氷を持っていることを思い出した。
「……あ、ごめん大丈夫」
いけないいけない、ぼーっとしてた。
あたしに考え事は似合わないね。
あまりにも考えこんでしまって、どんどん気持ちが悪い方向に向かってる気がする。
「瀧本くんのこと、だよね?」
「ごめんね真里。心配かけちゃって……」
真里は何も悪くないのに、あたしがこんなんなせいで真里までブルーな気持ちにさせてしまった。