隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「はる、こんな人相手にするだけ無駄みたい。もう行こう」
ショックで何も言えなくなってしまったあたしの浴衣の裾を、真里が引っ張る。
そうだ、今日は夏祭りで。
楽しみで浴衣着ておしゃれしてきたのに。
なんでこうなっちゃうんだろう。
青久が関わると、なんでこうも悲しくなって。
一喜一憂してうまくいかないんだろう。
もっと、楽しむはずだったのに。
悲しい結果になってしまった。
いつものあたしなら
もっと、うまくやれるはずなのに。