隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「お前は、そういうとこあるよな」
「そういうとこ?」
「我慢するとこ。変わってないな」
変わってない。その言葉がなぜだか
あたしの胸をぎゅっと締め付けた。
変わってないよ、あたしは何も。
止まったままだよ、
あの頃からあたしの時間は。
なのに戻ってきたあなたは
どこか変わってしまったよね。
ーーなんて。本人には言えないけど。
「とりあえず、辞めさせるから」
「え?何を」
そう呟いた青久に尋ねると、ニヤリと笑った。
「風紀委員長」