隣の悪魔はご機嫌ナナメ
だめだ、何か言わなきゃ。
せっかく青久が出てくれたんだから。
「……も、もしもし青久……!!」
『え……はる……?』
驚いたような声の青久。
もしかして、あたしからの電話だって思わずに出たのかな?
ちょっとショックだけど、今日のあたしは運がいい。
「あの……青久今どこにいる?」
『えっ……どこって……』
「あたし今、浅香メディカルセンターの前にいるの」
『はっ?!なんで……』
「ここ、音さんの病院だよね?」