隣の悪魔はご機嫌ナナメ




少しの沈黙があたしたちの間に流れる。



お願いだから、答えて青久。



『ーーーそうだよ。そこは音んとこの病院』



やっぱり!当たってたんだ!
あたしの行動力が役立った!!



「ねえ、ここから音さんの……」



『お前、病院の前にいんの?』



「えっ?うん……」



トーンの低い声に、あたしは少しびっくりして携帯越しに頷いた。



もしかして、勝手にここまで来たこと怒ってる?


だめだった?会いたかっただけなんだよ。
会って気持ちを伝えたかっただけなの。



それもだめだった……?



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