隣の悪魔はご機嫌ナナメ



『なあ、すぐ近くにカフェない?』



「え……っ?」



急になに?カフェ?



あたしはキョロキョロ辺りを見渡す。



ーーーーあ。あった。あれかな?



病院の斜め向かい側に、ウッド調の可愛らしい雰囲気のカフェを見つけた。



「あるけど……」



『とりあえずそこにいて』



「へ……?」



『いいからいろ』



それだけ言って、電話は切れた。



どういうこと?ここにいろって……。
動くと迷惑だってことかな。



ひとりで知らない土地って、すごい心細いんだけどな……。




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