隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「いらっしゃいませー」
木の扉を押すと、カランコロンと心地よい音がしてお店の中から女の人の声が聞こえた。
お店の中もウッド調で、机や椅子などもアンティークで可愛らしい。
「こちらの席へどうぞ」
案内されたのは、窓側の2人がけの席。
ーーーあれ。1人用のカウンターも空いてるのに、どうしてここなんだろう。
まあいっか。
「ご注文、決まりましたら声をかけてくださいね」
そう言う女の人は、とても綺麗でなんだか見とれてしまいそうになった。