隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「女の子は、笑顔でいるのが一番可愛いですよ」
「えっ……?」
さっき席まで案内してくれた綺麗な女の人が、笑顔を浮かべてあたしを見ている。
……あたし、そんなにひどい顔してたかな?
恥ずかしくて俯いていると、女の人がふふっと笑った。
「だけど恋する女の子は、もっと可愛らしいです」
え……なんでそれ……。
そう言おうとしたらカランコロンと音がして、誰かがお店の中に入ってきた。
それと同時にお姉さんは一礼して、入り口に向かう。
エスパー?
お姉さん何者なんだろう……。