隣の悪魔はご機嫌ナナメ




「女の子は、笑顔でいるのが一番可愛いですよ」



「えっ……?」



さっき席まで案内してくれた綺麗な女の人が、笑顔を浮かべてあたしを見ている。



……あたし、そんなにひどい顔してたかな?



恥ずかしくて俯いていると、女の人がふふっと笑った。



「だけど恋する女の子は、もっと可愛らしいです」



え……なんでそれ……。



そう言おうとしたらカランコロンと音がして、誰かがお店の中に入ってきた。



それと同時にお姉さんは一礼して、入り口に向かう。



エスパー?
お姉さん何者なんだろう……。




< 268 / 302 >

この作品をシェア

pagetop