隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「え……?」
「もう一緒にいる資格がないんだ」
久しぶりに会った青久の口から出たのは意外な言葉で、あたしは一瞬頭がショートした。
「……なに、言ってるの?」
「一緒にいたいと思った気持ちは本当だった」
青久もあたしと、一緒にいたいと思ってくれていたんだ。だから……。
「だから……戻ってきてくれたんだよね?あの街に」
ゆっくりと青久が頷く。
「あたしのことを好きだと言ってくれた、あの気持ちに嘘はないんだよね……?」