隣の悪魔はご機嫌ナナメ



一緒に帰ったり、どこかへ行ったり。
いろんなことをしながら毎日を過ごす。



普通の恋人同士は、きっとこれからが楽しいときなのに。



なんであたしたちは…………。



「両思いなはずなのに……どうしてこんなに苦しいんだろう……」




大好きな青久を手放したくないのに、青久の幸せを考えるとそうするべきじゃないことくらいわかる。



あたしはどうしたらいいんだろう。




「はる……」



あたしのほうに差しだそうとした手が、もう少しのところで引かれた。





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