隣の悪魔はご機嫌ナナメ



こっちの、しかも病院近くのカフェなんて、いつ音さんと会うかわからないし。



今まで出会わなかったのが奇跡みたいなもの。



学校のとき、青久は音さんといつも一緒にいるんだろう。



あたしとはあんまり一緒にいられなかったけど。いられる時間は、ずっと一緒にいたね。



羨ましいと言ったら嘘になるけど、仕方ない。



ーーー大丈夫。青久の気持ちがちゃんとある。



そんなことを考えながらいつものように青久のいる街の駅で降りて、カフェへの道を歩いていると、病院の近くで見覚えのある、姿。



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