隣の悪魔はご機嫌ナナメ



「あ、あの……っちょっとお茶しませんか?」



そう言って音さんを連れてきたのは、青久とよく行く、あのカフェで。



向かい同士で座って、あたしは体を小さくした。



失敗した……。なんでよりによってここに連れてきちゃったんだろう。



場所的にはすごい好みのところだし、飲み物も食べ物もおいしくていいんだけど。



ここは青久とあたしの大切な場所で。



というか音さんだって、ここに青久とよく来ているのかもしれないし。



……最悪だぁぁぁ。




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