隣の悪魔はご機嫌ナナメ



下げていた顔を上げると、笑顔の音さんと目が合った。



「わたしってとっつきにくいところあるでしょう。だけどよかったら友達になってほしいわ」



「いえ……それはもうこちらこそ……」



たしかにとっつきにくいところはあるかもだけど、なんだか最初のころとは違う気がする。



少しだけ、音さんの印象がよくなった。



「ありがとう。青久のこと、お願いね」



「え……?」



お願いって、どういうこと?
それってもしかして……。



< 288 / 302 >

この作品をシェア

pagetop