隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「……さっきの、すごかったね」
嬉しそうに目の前で笑うのは
学校で仲の良い友達、河原 真里(かわはら まり)
高校に入ってできた、何でも話せる友達。
可愛らしくて、誰からも好かれるような女の子。
「なんでそんなに嬉しそうなの」
「だって、いいきみだよ。いつも
はるは我慢してるんだから」
真里の綺麗な茶色のふわふわした髪が
笑顔に合わせて揺れる。
「そうだけど……あそこで言う?普通」
「我慢できなかったんだろうね。付き合ってるの?あの幼なじみの瀧本くんとは」
「えっ!?」