隣の悪魔はご機嫌ナナメ
びっくりしたあたしは思ったより
大きな声を出して、食べていた
ご飯が口から出そうになった。
「なに、どうしたの」
「だって、そんなこと言うから……」
まわりに聞かれてないか、
キョロキョロと確認する。
今は昼休みで、みんなが思い思いに
机をくっつけてご飯を食べていた。
「でも、結婚するんでしょ?」
「へっ?!」
「昨日の貼り紙、あたしも見たから」
ああ、なるほど。だから
そんなことを聞いてくるのか。
……って納得できることじゃないか。