隣の悪魔はご機嫌ナナメ


びっくりしたあたしは思ったより
大きな声を出して、食べていた
ご飯が口から出そうになった。



「なに、どうしたの」



「だって、そんなこと言うから……」



まわりに聞かれてないか、
キョロキョロと確認する。


今は昼休みで、みんなが思い思いに
机をくっつけてご飯を食べていた。



「でも、結婚するんでしょ?」



「へっ?!」



「昨日の貼り紙、あたしも見たから」



ああ、なるほど。だから
そんなことを聞いてくるのか。


……って納得できることじゃないか。





< 31 / 302 >

この作品をシェア

pagetop