隣の悪魔はご機嫌ナナメ
・はまりかけた「ピース」



「ねえ、青久」



「ん?」



「ん?じゃないでしょ。
なんであんたが隣にいるわけ」



移動教室、いつも隣にいるはずの
真里はいなくて代わりにそこには
無愛想な顔の青久がいる。




「俺、友達いねーし」



「あたしの隣にいるからでしょ。
作りなさいよ、男友達」



「いい、面倒くさい」



面倒くさいって……。



確かに大人数は嫌だから、あたしは
いつも真里と一緒にいるんだけど。



お邪魔でしょ、と真里は笑って
違う友達のところに行ってくれる始末。


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