隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「全然だめなんだね」
あたしの言葉に、バレましたねと
黒田くんが苦笑いを浮かべた。
「やっぱり大変だよね、2年生なのに」
「いえ!がんばります、僕。
逢沢先輩の代わりに!」
握りこぶしを作って一生懸命言うもんだから
あたしはなんだかおかしくなった。
「そうだね、黒田くーーー」
「まあせいぜいがんばりなよ、黒田くん」
あたしの言葉を遮る、青久の声。
「……なんで、あんたが言うのよ」
「こいつを委員長にしたのは俺だから」
「は?」