隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「ていうか、そろそろ話してくれない?」
教室のみんなには聞こえないように
小さな声で問いかける。
「何を」
「どうして、ここに戻ってきたか」
ピクリと青久の頬が動く。
まだ、あたしは教えてもらってない。
どうしていきなり、ここに戻ってきたのか。
あの貼り紙はどういうことなのか。
「どうしてあたしの前から突然
いなくなったのか、ってことも」
あたしの知りたいことは
ひとつも教えてくれないくせに
自分のやりたいことは押し付ける。