隣の悪魔はご機嫌ナナメ
『はる』
いつもあたしを呼んでいた
大好きな大好きな、優しい声。
小さな頃から一緒にいて
幼稚園、小学校、中学校すべて同じ。
家だってお隣同士で仲が良くて
隣にいるのが当たり前だった。
いつも一緒にいれば、お互いの好みも
何でも分かりあえる仲になった。
何でもできて、おまけに優しい青久を
好きになるのに、時間はかからなかった。
大好きだった。なのにーーー。
青久は突然、あたしの前からいなくなった。