隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「何がどうなってるか教えてもらっていい?」
保健室、椅子に座らされたあたしは
先生がいなくなるのを確認して
目の前に無愛想に佇む男に話しかける。
「別にどうもなってないけど」
さっきの優しい笑顔はどこへやら。
目さえ合わせず冷たく言い放たれた。
どうもなってないはず、ない。
だって……。
「あの貼り紙はなに?」
あんな身に覚えのないことかかれて
さすがのあたしも納得いかない。
「あのまんまだけど」
「え?」
「お前は幼なじみと結婚すんの」