隣の悪魔はご機嫌ナナメ



「なんだか、はるも大変だね」



「……まあ、ね」



「はやく、前みたいな幼なじみに戻れるといいね」



真里の声に、曖昧に相づちをうつ。



前とは少し、ちがうのだろうか。
あたしたちを取り巻く環境が。



それが、青久がいなくなったことと
なにか関係しているのかな。



あたしにはまったく検討がつかない。



青久は、いったいーーー。



聞かなきゃ、青久に。



前に進めない。青久も、あたしも。





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