隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「滝本くん、今日も来ないね」
机に肘をついてぼーっと外を眺めていると
真里があたしに話しかけてきた。
「……そーだね」
「何か聞いてないの?」
「ううん、なにも」
ここで聞いてると言えないのが悲しいこと。
いったい青久はなにしてるんだろう。
「家に来てないんだよね」
「そうなの?」
「うん。来るって約束してた日も」
来なくなった。どうしたんだろう。
「学校でも会わなくなったし……」