煙の彼女
僕は、少し驚きながらそれを見ていると新しいホットコーヒーが運ばれて来たが、女の子は煙に全く気付いてないようだった。
それともファッション雑誌のダイエットコーナーを読むのが忙しくてそれどころではないのだろうか?
煙は、徐々に形になり色も着いてくる。
僕は、途中で気付き思わず名前を呼びそうになったが煙がそれを止めた。
「ダメよ尚ちゃん。今は名前が変わったの?」
かつての彼女だった。
しかし、どんどん形を整えて行くうちに彼女が裸である事に気付いて驚いたがまたも彼女に止められた。
「ダメよ尚ちゃん。服なんて良いじゃない。気になる。興奮する。」
彼女は、昔のようにクスクス笑う。
足を組んではいるが、形の良い乳房は出したままだ。
思わず触ろうとするとまたも彼女に止められた。
「ダメよ尚ちゃん。触っても煙だし。」