明日の君は笑う
「そしたら~,俺が奈々穂をお持ち帰りしますかね~」
「涼」
「嘘だって~。修大怖いよ~」
「涼ちゃんのは冗談に聞こえないんだよー!」
「まるで俺がタラシみたいじゃねぇかよ~」
「実際そうでしょー?」
「ひどいな~」
平然とした顔で涼ちゃんは言う。
涼ちゃんはなに考えてるか,分かんない。
「じゃあ,双葉と進さ~奈々穂に聞いとけよ~?」
「えー,涼聞いとけよ」
「俺は違うクラスだから聞けないでしょ~?」
「そうだけどー,俺なんていわれても知らないからねー?」