明日の君は笑う
Ⅳ
「仕返しは末恐ろしいわね」
奈々穂side
私たちの学校もいよいよ夏休み。
私の先を走る奴もいれば,のろのろと後ろを歩く奴もいる。
「ナナー!!」
「ちょっと,待ってってば…」
「早くー!」
「キリア,はしゃぎすぎー」
「しょうがねえだろ,いつもこうじゃねぇか」
「まあね」
久しぶりの海に来た。
零夜,風雅,キリア,私のメンバーで来るのはかなり久しぶり。
「…お願いだから零夜,顔隠して」