明日の君は笑う
「加賀ちゃんー,俺お兄さん紹介してよー!」
「え?何で」
「いいからいいからー!」
ぐいぐいと私をみんなの前まで引っ張る双葉。
じゃあ,とりあえず。
「えーと,兄の加賀零夜。大学生」
みんなの前でそう言うと,皆は目を見開いた。
「え,彼氏じゃなかったの?」
「てっきり彼氏かと思ってたよ~」
「俺も」
「…なんで皆して彼氏だって思うわけ」
「そりゃ~あの放課後皆見てたからね~」
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