明日の君は笑う
「ははっ,さすがだよ。勘がよくて話が進めやすい」
この人はいつだってそうだ。
自分の下に置いた者は全て従わせ,自分の命令は絶対。
ギリッと拳を握る。
「…話とはなんでしょうか」
「話はね,簡潔なものだ。お前はあと少しで転校する」
「っ?!」
「場所はロンドン。そこでしばらくある勉強をしてもらい,次期椿財閥の女性社長となってもらう」
信じられない。
私に転校しろと?
あの馬鹿4人をおいて?