明日の君は笑う
昼休み。
「ごめんねー!俺たち先生に呼ばれてるから先屋上行っててくれるー?」
「分かったわ」
私たちは最近になって一緒にお昼を食べることが多くなった。
そのときはいつも双葉と佐々木君と一緒に屋上に行ってるんだけど,今日は一人。
そんな環境を,よかったなんて思ってみたりしてしまう。
私が階段を上ろうとすると。
「っ?!」
急に口を押さえられ,そのままどこかへ引っ張られた。
典型的ないじめなパターンね。
『私たちの〇〇に近付くんじゃないわよ!』みたいな。
目には目隠しをされてしまっているから何処を歩いているのかも分からない。