明日の君は笑う


そういえばあの時もくすくす笑ってたなあ。


その延長上がこれか。


「で?何が気に食わないの」


私が問うと,横から何かが飛んでくる。


「っ」


頬がジンジンするところから,飛んできたのは手だと言うことを理解する。


「佐々木君たちの近くにいるからいけないのよ!」


「そんなのあっちが勝手に…「調子乗ってんじゃないわよ!」」


「や,調子には乗ってはいないんだけど」


「うるさい!」


自分にとって不利な言葉だと,すぐ『うるさい』と言う言葉を発するこの子達は,もしかして無知なのだろうか。


ただ呆れてみていると,一人が口を開いた。


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