明日の君は笑う


「カツカツカツ」


階段に私の足音が響く。


「ガチャッ」


「あー加賀ちゃん遅いよー!!」


「先行っててっていったじゃん」


「じゃあ,奈々穂も来たことだし,食べましょうかね~」


「そうだな」


ドアをあけると広がる,夢のような光景。


幸せな環境,人たち。


だめだ,この人たちに心配をかけちゃいけない。


泣いては,いけない。


「あの,皆」


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