明日の君は笑う
Ⅵ
「会いたかったよ」
進side
『時々メールするわね』
そう言った加賀っちの顔が脳裏から離れない。
加賀っちが旅行に行くといってから2日。
いつ行くかは聞いていない。
でも。
「やっぱ進も気になるの~?」
「…涼もか」
「うん~。ちょ~っと楽しみにしている顔じゃないな~とおもってね~」
「だよな」
涼は,俺の後ろに静かに立つ。
あの時の顔はどこか寂しい顔をしていた。