明日の君は笑う


あれからしばらく経ってもまだ,加賀っちはこない。


どうしたんだろ…。


「ガラッ」


また違う。


はあ,とため息をつくと,横から「あれ…」と声が聞こえた。


ちらっと見ると,数人の女子が俺と双葉を見て,怪訝そうな顔をしている。


「何,あの子たちー?」


「さあ?俺らになんか用かな?」


「聞いてみようかー」


「ああ」


「ねえ,そこの子たちー!!」

双葉と俺はその子達に近付いていった。

< 151 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop