明日の君は笑う
あれからしばらく経ってもまだ,加賀っちはこない。
どうしたんだろ…。
「ガラッ」
また違う。
はあ,とため息をつくと,横から「あれ…」と声が聞こえた。
ちらっと見ると,数人の女子が俺と双葉を見て,怪訝そうな顔をしている。
「何,あの子たちー?」
「さあ?俺らになんか用かな?」
「聞いてみようかー」
「ああ」
「ねえ,そこの子たちー!!」
双葉と俺はその子達に近付いていった。
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