明日の君は笑う


「なるほどねー」


3人は納得したかのように頷いた。


「皆に嘘をついてごめんなさい。どうしても言いたくなかったの」


「なんで~?」


「それは…」


ここで椿財閥の令嬢だってことを言ったら,皆はどうするだろうか。


離れていってしまうんだろうか。


怖い。


「奈々」


俯いていると,進に声をかけられた。


「大丈夫。俺らは離れていかない」


「…っ」


まるで私の心を見透かしたかのように笑う進。

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