明日の君は笑う
「ありがとう皆。行って来るね」
皆に手を振ってゲートへ向かい,もう1度振り返る。
涼,双葉,修大,そして進。
「進ー!!」
私は恥ずかしかったけど,それよりも自分の気持ちのほうが優先だった。
「ずっと,大好きだから!!」
そう言って,以前のようにニカッと笑うと,進は顔を真っ赤にして。
「わかってるから,早く行って来い!!」
それでも笑って送り出してくれた。
頑張る。
頑張って頑張って,早く帰ってくる。
皆が待っててくれるなら。
「帰ってきたら忙しそうね」
私は眩しい太陽の下,飛行機に乗った。
予定がいっぱいになってる未来は,案外好きだったりする。
:fin: