明日の君は笑う


そもそも何故逃げる,あいつは。


でも10年ぶりなんて逃すといつまた会えるかわかんないしな。


「…わかりました」


「え?」


「やりますよ」


「本当?!」


「やりますから,授業終わらせてください」


「あ,はーい!!皆終わりー!!」


先生は,タタタッと一気に教卓のほうに走っていく。

こんな時にも問題といてるのかと思えば。


「スー…」


「(期待を裏切らないわね,佐々木君は)」


此処まで授業中に爆睡する人を初めてみた気がする。


「…寝顔まで整ってると,何かむかつく」



その後,落書きしてやったことは今の件と一緒に言おう。


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