明日の君は笑う
「っ!!」
少し屈んで,加賀ちゃんの額に軽く口をつけた。
瞬間,見る見るうちに真っ赤になっていく。
「っ,変態っ!!」
「がっ」
俺に叫んだ後,見事に溝に加賀ちゃんの拳がHIT。
「~~~~っ」
予想以上の痛さに,悲鳴にならない悲鳴をあげる。
すると,加賀ちゃんは,ふんっと踵を返して行ってしまった。
「俺も,嫌われたもんだな~」
溝を擦りながらゆっくりと立ち上がる。
まあ,ね?
「そういうところも嫌いじゃないよ」
そりゃ,好きですから。