明日の君は笑う



席替えした時にたまたま近くになって,「加賀ちゃーん!!」とすぐに遊びに来た。


「はあ,それでは合唱を始めます。パートごとになって練習始め」


「「「「「はーい」」」」」



先生は1つため息をつき,前へ戻っていき,生徒は各自のパートの練習場所に散らばっていった。


「ありがと,神田君」


「いいえー!双葉でいいよー!」


「分かった」


双葉にお礼を言うと,すぐニコッと笑い返された。


「ていうか,双葉そんなに合唱すきなの?」


「んーん,普通ー」


「だって,さっき合唱早くやりたいって」


「助けるための口実ー!」


双葉はニッと笑って,ブイサインをしてきた。

本当,子供っぽい。
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