明日の君は笑う
「結構気に入っちゃった」
双葉side
俺は『加賀 奈々穂』と聞いて連想するのは,同じクラスの美少女だった。
成績は常に学年トップ5。
こげ茶色のロングの髪
艶のある真っ黒な瞳
華奢な体
白い肌に薄ピンクの唇
何か絵本で見る妖精さんみたいだった。
『馬鹿』
でも発する言葉は超トゲトゲしてて。
なんか飾ってない感じだった。
「加賀さん,佐々木君」
「…」
音楽のセンセーが加賀ちゃんと進ちゃんを呼んでも,返事がない。
ちらっと見てみると,何かを話してるみたいだった。
「加賀さん,佐々木君」
「「はい?」」