明日の君は笑う


「広がる空に 僕は今 思い馳せ」


ソプラノパートが最初にピアノの周り。

俺らは聞いてるだけなんだけど。

ソプラノパートには加賀ちゃんがいた。


「肌の温もりと 汚れたスニーカー ただ雲は流れ 
  きらめく日々に 君はまた 指を立て
 波のさざめきと うらぶれた言葉 遠い空を探した」

「(わー…すっげー…)」


加賀ちゃんの歌い方は堂々としている感じで,音にも迷いがなく,すっと出てる感じ。

強弱もしっかりついてて,凄い綺麗な声。


「喜びと悲しみの間に 束の間という時があり
 色のない世界 不確かな物を壊れないように隠し持ってる」


高音の場所にもかかわらず,声量は一定のまま。

むしろ,大きくなってるんじゃないかってくらい。

ほんとにすげー。


「僕らの出会いを 誰かが別れと呼んだ
 雨上がりの坂道
 僕らの別れを 誰かが出会いと呼んだ
 時は過ぎいつか 知らない街で 君のことを想っている」


「なんか…すげーな」


「やばい,きれーな声…」




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