明日の君は笑う
「『にぎやか』がいっぱいだ」
奈々穂side
お昼休み。
「加賀ちゃ~ん,食べよ~」
「っ」
涼の声を聞いただけで,肩がびくっと揺れる。
「そんな怖がらなくてもいいじゃんか~」
緩い声と共に肩にずしりと重みが来る。
横に涼の顔があることから,乗っかっていることを理解した。
「あんなことされたのに,普通でいられるか…っ」
「ん~?あんなことって~?」
「…っ,このっ」
「嘘嘘~。ごめんごめん」
相変わらずニヤニヤしている涼。